鶏の血漿中 Aspartate-Alanine-aminotransferase 系アミノ基転移酵素の活性測定法について
1971
A. 鶏血漿中 Aspartate- および alanine-amino-transferase (GOT および GPT とそれぞれ略記する) の Forward (F), Reverse (R) 系 T-ase の活性は, REITMAN & FRANKEL (R・F) 変法によって, 測定することができる. B. 鶏血漿中 GOT, GPT の F, R 系 Transaminase (T-ase) 活性を, 産生α-ケト酸の Hydra-zone 化合物量で比較してみると, F-GOT>R-GOT, F-GPT R-GPT≧R-GOT>F-GPT である場合が多い. また, 本報告で用いた3カ月令ビナ, および12カ月令成鶏の, 各血漿中, 4種の T-ase 活性を, 同じく, その蛋白質 N量を単位として比較すると, いずれの T-ase 活性も, ヒナ>成鶏の関係を示す. さらに, 性別上から活性関係を比べてみると, ヒナの場合には, GOT, GPT の F系 T-ase は, 雄≦雌であるが, R系 T-ase は明らかに雄>雌である. これに対して成鶏の場合には, F, R系 T-ase はともに雄>雌である. C. 本報告で用いた3カ月令ビナおよび12カ月令成鶏の F-GOT/F-GPT 比は, ヒナの雄7.34±0.82, 雌7.46±1.37, 成鶏の雄 15.97±4.86, 雌19.04±5.64である. これに対応する R-GOT/R-GPT 比は, ヒナの雄0.63±0.10, 雌0.39±0.12, 成鶏の雄2.06±0.18, 雌0.81±0.01である.
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