The Use of Solid Phase Extraction for Pesticide Residue Analysis of Crops
1991
化学結合型シリカゲルを用いた固相抽出法の農薬作物残留分析における (液液分配の代替としての) 有用性について検討した. C18固相抽出カラムにおける農薬成分の溶出パターンと回収率を, 水溶解度の異なる29種類の農薬 (有機リン剤17種, カーバメート剤9種, その他3種) を用いて調べたところ, 水溶解度25,000mg/l以下の化合物 (27種類) はいずれもカラムに保持され, カラムからの回収も良好 (80~101%) であった. 保持に及ぼす狭雑物の量的な影響を玄米抽出液 (2~20g相当) を用いて検討したが, 同カラム (固相充填量0.5g) に保持されたカーバメート系化合物の溶出パターンに大きな変化は認められなかった. C8, C2, CHの各固相は, 保持能力と溶出パターンの点で他の固相 (C18, C1, PH, CN) よりも優れていた. 液液分配との比較や各種作物残留分析への応用についても検討した. 本法は簡便, 迅速な上に液液分配よりも高い精製効果と再現性が期待できることから, 農薬の作物残留分析における液液分配の代替として有効な手法と考えられる.
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