長期間の経過後, 骨転移を来した症例―Epithelioid angiosarcoma―

1992 
Epithelioid angiosarcoma (EA) は, 診断が難しく, しばしば他のcarcinomaやmelanomaとの鑑別が困難な疾患である。EAの本邦報告例はほとんどなく, また海外においてもEAの長期観察についての報告は非常に少ない。今回我々は, 26歳時に初発し, 左頬部皮膚の原発巣の切除後約15年 (腫瘍初発時から約26年) という長い経過の後に肋骨転移を来し, その1年後に死の転帰をとったEAの1例を経験したので報告する。
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