A CASE OF SURGICALLY-TREATED PANCREATIC METASTASIS FROM GASTRIC CANCER

2010 
症例は50歳,女性.2003年6月,胃癌に対し幽門側胃切除を施行した(stageII).UFTの補助化学療法を5カ月施行したが,中耳炎と肝機能障害で中止した.2カ月休薬後,5FU錠に変更し,化学療法を再開したが,再開2カ月後の2004年5月の超音波で膵頭部表面に径13mmの腫瘤を認めた.同化学療法を継続し,腫瘤は超音波上確認できなくなり,2005年6月化学療法を終了した.しかし,2006年2月超音波で再び以前と同様の膵腫瘤が指摘され,PETでは同部位以外異常集積を認めなかったので2006年4月に切除術を施行した.病理学的には胃癌の転移でリンパ節の構築はなく,腫瘍の70%は膵臓で囲まれ,胃癌の膵転移と診断した.術後S-1による化学療法を施行し,再発腫瘍術後4年間,無再発生存中である.胃癌の膵転移は,手術適応となることが少ないが,他臓器に転移がみられない場合,外科的切除の適応も検討すべきであると思われた.
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