A case of drug-induced liver injury successfully treated with plasma exchange therapy and ursodeoxycholic acid
2009
症例は58歳,女性.急性心筋梗塞,たこつぼ心筋症のため入院加療中であった.冠動脈に薬剤溶出性ステント(Drug-eluting stent;DES)を留置し,さらに抗凝固剤・抗不整脈薬・降圧剤などの薬物投与を受けていた.投与開始後約3週目から肝機能障害が出現し,臨床所見・検査所見などから薬物性肝障害が強く疑われた.しかし心疾患の急性期であったため,抗凝固療法を中止できず,原因薬物を検索しつつ肝障害に対する治療を行わざるを得なかった.今回我々は血漿交換を導入した後に,ウルソデオキシコール酸製剤を内服することにより,遷延する黄疸に対し,有効であった症例を経験した.
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