A CASE OF INTESTINAL MALROTATION DUE TO ADHESION BETWEEN THE DUODENUM AND JEJUNUM AFTER FREQUENT MIDGUT VOLVULUS IN AN ADULT

2003 
十二指腸空腸移行部の癒着が原因となり腸閉塞をきたした成人腸回転異常症の稀な1例を報告する.症例は70歳,女性.腹部膨満,嘔吐を主訴に平成14年9月5日入院した.十二指腸空腸移行部近傍の腸閉塞と診断したが,諸検査を行うも原因は同定できなかった.保存的治療にて改善せず,平成14年10月2日開腹術を施行した. malrotation typeの腸回転異常症であり,十二指腸空腸移行部と回腸末端の癒着が原因となり空腸が屈曲したために生じた腸閉塞と判明した. Ladd手術と虫垂切除を施行した.発症1年半前の腹部CT検査を再読したところ,上腸間膜静脈が上腸間膜動脈の左側に位置し,正常と反対の走行を示すいわゆるSMV rotation signが認められ,中腸軸捻転と考えられた.しかし,腸閉塞発症後のCT検査ではこれら動静脈は正常の位置関係にあった.中腸軸捻転を繰り返すことにより生じた癒着が腸閉塞の原因と推測される稀な病態であった.
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