MRI拡散強調画像(diffusion weighted imaging)による急性多発性脳梗塞の検討

2001 
MRI拡散強調画像(diffusion-weighted imaging, DWI)上の多発性急性期脳梗塞の臨床像について検討した.テント上の虚血性脳血管障害で入院し,発症後7日以内に撮像したDWIにて,多発性の急性脳虚血病巣が検出された連続39例(男性32名,女性7名,平均73歳)を対象とした.散在性病変群(A群),皮質および皮質下大病変に散在性病変を合併する群(B群)の2群の患者背景および臨床経過を比較検討した.A群は,B群に比べて入院時重症度は軽症かつ退院時転帰は良好で,発症前のTIA前駆,または発症から初回DWI撮像までの症候の変動が高率であった.A群では主幹脳動脈有意狭窄性病変の合併が高率であり,これが散在性病変形式,TIA前駆や症候の変動にも関与していると考えられた.
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