Analysis of hemodialysis membrane surface with Fourier transform infrared spectroscopy

1999 
これまで透析膜の分析には使用されたことがない全反射 (attenuated total reflection) フーリエ変換赤外分光法 (Fourier transform infrared spectroscopy) (FTIR-ATR) 法で各種膜素材ダイアライザーファイバー外表面の使用前と使用後, 使用後については動脈側 (A側) と静脈側 (V側) の赤外線吸収スペクトルを測定した. その結果, 使用前のCuアンモニウム膜, 改質セルロースDEAE膜, 改質セルロースVit. E膜, 改質セルロースPEG膜の赤外線吸収スペクトルは同じであった. 使用後には赤外線吸収スペクトルの吸収バンドから, Cuアンモニウム膜ではV側にアミド結合に起因するカルボニル基およびアミノ基が, DEAE膜ではA側にアミド結合に起因するアミノ基が, Vit. E膜ではA側にアミド結合に起因するカルボニル基が観察された. PEG膜は使用前後で吸収スペクトルに変化が認められなかった. 使用前のセルローストリアセテート膜はCuアンモニウム膜と異なる吸収スペクトルを示し, 使用後は膜素材のアセチル基のC=Oの低周波側へのシフトが観察された. FTIR-ATR法は透析膜素材の分析法になりうると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    1
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []