Severe outbreak of zouhibyo-like disease on potato tubers cultivated in recently reclaimed fields from a mulberry plantation and possible causal relations.

1986 
九州農試病害第3研究室の圃場は,少なくとも20数年間はクワだけが栽培されてきた桑園から,1984年2月野菜畑に転換,再造成されたが,この一部に前年のトウモロコシ,ダイコンについで,85年3月,ジャガイモをはじめて栽培したところ,収穫した塊茎に表皮異常症状が激発した。症状は,概括的に象皮,小網目,粗皮の3基本型に類別されたが,これらは1塊茎に重複混在する場合が多かった。そして肥大した塊茎表面に浅い網目状の亀裂が入り,黄褐色から濃褐色のコルク化した病斑を示すrusset scabあるいは象皮病の病徴とごく類似した症状の塊茎が大半を占め,デジマ。メークインともに95%をこえた。象皮,小網目の2症状型からはStreptomyces spp.が高率に分離された。85年秋作で調査した結果,本症状はダイコン,トウモロコシなど前作物の異なる畑,クワ抜根後2年間休閑した畑,周辺のクワ畑や森林の各土壌でも発現した。また本症は土壌並びに種いも伝染し,昼間14時間を30℃,25℃,20℃(夜間10時間はすべて18℃)とした各温度で発現したが20℃の場合がやや高率であった。本症は主にジャガイモ象皮病によるものと判断されるが,桑園土壌に生息していた病原が,転換後における堆肥や石灰等の施用による高い有機物含量や土壌酸度のもとで増殖,被害をもたらしたものとみられた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []