Study on structure and conductivity of electrochemically synthesized polythienylene films.

1986 
電解重合で合成したボリチエニレンおよびポリ(3-メチルチエニレン)フィルムをIR, 13C-NMRおよびXPS(X線光電子分光分析)で構造解析するとともに, これらのフィルムの導電性を調べた。試料は, チオフェンまたは3-メチルチオフェンの電解重合で得たドーパントを含むフィルム(as-grownフィルム), それを脱ドープ(ドーパントの除去)もたフイルムおよびそれを再ドープしたフィルムを含む。とくに, 脱ドープフィルみのIRおよび13C-NMR解析からこれらは, おもにポリ(2, 5-チエニレンまたは,ポリ(3-メチル-2, 5-チエニレン)からなることが示される。また, ポリ(3-メチルチエニレン)フィルムの導電率は, ドーパント含有量のちがいにしたがって, 10-12から102 S・cm-1まで変化し, 導電率と電気伝導の活性化エネルギとは, ドーパント化学種によらずドーパント含有量のみに依存することが示される。とくに, ドーパント含有量と活性化エネルギーとの関係においてみられる屈曲点の存在は, このドーパント含有量における物性の急激な変化を意味し, 分子鎖内の半導体金属転移に関係づけられる。
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