Prediction of Effects of Steroid Therapy for Severe Ulcerative Colitis-Efficacy of Colonoscopy

2002 
重症潰瘍性大腸炎ではステロイド強力静注療法や白血球・顆粒球除去療法などの内科的治療が行われるが, 無効例では手術を余儀なくされる. 今回, 重症潰瘍性大腸炎に対するステロイド強力静注療法の効果に関与する因子について検討した. 当科にて加療した潰瘍性大腸炎170例中, 重症は59例で, このうちプレドニゾロン (PSL) 強力静注療法を施行し7~10日目に有効性を評価できた35例の成績は, 有効19例, 無効16例であった. これら35例について内視鏡所見, Seo's complex integrated disease activity in-dex(CIDAI), 血液検:査成績等について検討した. 治療前のCIDAI, 血液一般検査では有効例と無効例との間に有意差はなかったが, rapid turnover protein値は無効例で低値が多かった. 内視鏡所見では,広範な潰瘍, 類円型潰瘍やpolypoid病変に伴う下掘れ潰瘍を認める症例が無効例で有意に多かった. 内視鏡検査所見にて下掘れ潰瘍を伴う症例は PSL 強力静注療法単独では治療困難が予想され, 他の治療法への変更を考慮すべきと考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    13
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []