Medicine and forefront of medical treatment.The gene related to carcinogenesis.

1991 
発癌に関係する遺伝子には2種類あり,癌遺伝子と癌抑制遺伝子に大別できる.癌遺伝子は変異により活性化されて細胞に対して優性に働く.その発現には臓器特異性があり組織や臓器の分化を反映している.癌抑制遺伝子は変異により不活化されて細胞に対して劣性に働くことが多い.従って多くは残る対立遺伝子も変異を受けて不活化している.また共に欠損することもしばしばある.癌遺伝子及び癌関連遺伝子の変異はDNAプローブによって診断できる.正常細胞の中に微量に存在する癌細胞の検出にはPCRと呼ばれるDNAを増幅する方法によって迅速に診断することが出来るようになった.こうして癌関連遺伝子の遺伝子診断は,癌の予防,治療,及び予後の判定に有効な方法として今後ますます発展するものと期待される.
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