Effects of Wet/Dry Feeding for Finishing Pigs on Eating Behavior and Frequency of Trough Usage.

1996 
ウェットフィーディングにおける飼料と水との同時混合摂取が, 肥育豚の採食行動や飼槽の利用性に及ぼす影響を解明するために, ビデオ録画装置を用いて採食行動の24時間連続調査を行った。1日の総採食時間は, 従来型セルフフィーダーにより給餌し飼槽とは別の場所で分離給水した対照区に比べ, 自然落下型ウェットフィーダーで給餌給水したウェット1区 (W1区), および飼料切出し型ウェットフィーダーで給餌給水したウェット2区 (W2区) では約60%と有意に短縮した。一方, ウェットフィーダーで飼料のみを給与したウェットドライ区 (WD区) では対照区との差は認められなかった。1日の総採食回数には給餌器による有意差は認められなかった。1回平均採食時間は, W1およびW2区では対照区の約50%と有意に短縮したが, WD区では差は認められなかった。採食行動に及ぼすウェットフィーダー1頭口飼養頭数の影響は, 総採食時間および平均採食時間において認められ, 飼養頭数の増加に従いいずれも有意に短縮した。飼槽利用率は, 1頭口15頭飼育では対照区よりも有意に高く, 7.5頭飼育では差が認められず, 5頭飼育では有意に低かった。飼槽空き時間率はW1およびW2区が対照区よりも有意に高く, 特に1頭口5頭飼育では昼間の空き時間が大きかった。本研究の結果から, 本飼養法の適正飼養頭数は1頭口当り8~10頭と推察された。
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