A case of hernia of Larrey's foramen in adult with gastric voluvulus.

1990 
71歳の女性で軸捻転症を伴った胃をヘルニア内容としたまれなLarrey孔ヘルニアの1手術例を経験した.術前の上部消化管造影X線検査で胃は逆α上を呈しており短軸性の胃軸捻症を起こしていたが, 経腹的に手術を施行し経過は順調であった.胸骨後ヘルニアは全横隔膜ヘルニアの約2~3%といわれ, 本邦報告例は本症例をくわえ1989年2月までに171例を認めた.男女比は112で女性に多く, 左右別頻度では右側が76.0%, 左側が9.9%, 他の14.1%は, 中央, 両側, 不明であり右側が多かった.ヘルニア内容として横行結腸・大腸, 大網, 肝, 小腸, 胃, の順におおいことから注腸造影X線検査は本症の診断に重要と思われた. 経胸, 経腹手術の頻度は経胸的47.5%, 経腹的44.0%であるが, 開胸後開腹となった症例はあるが開腹後開胸となった症例を認めないことから術前診断がつけば開腹手術が望ましいと思われた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    3
    Citations
    NaN
    KQI
    []