術後8 年目に肝転移再発を来した耳下腺腺様囊胞癌の1 切除例

2013 
症例は53 歳,女性。2004 年8 月に当院耳鼻咽喉科にて右耳下腺腫瘍に対して耳下腺全摘術および頸部リンパ節郭清を施行した。病理組織診断では腺様囊胞癌(T4aN0M0,stage IVA)で,術後放射線療法を54 Gy 施行した。2005 年10 月に右側頸部に局所再発を認め,腫瘤摘出術を施行した。以後7 年間無再発にて経過観察していたが,2012 年8 月の腹部超音波検査にて肝外側区域に径2 cm 大の低吸収域を認め,腹部CT,腹部MRI による精査にて胆管細胞癌あるいは転移性肝癌が疑われ,11 月に腹腔鏡下肝S2 部分切除術を施行した。腫瘍は直径2.5 cm 大で,病理組織診断は腺様囊胞癌の肝転移であった。術後8 か月経過した現在,無再発にて外来通院中である。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []