Successful Use of a Palatal Lift Prosthesis and Biofeedback Therapy Program for a Dysarthric Patient with Velopharyngeal Incompetency

2004 
重度の鼻咽腔閉鎖不全症を伴う慢性期dysarthria例に, 舌接触補助床を付与した軟口蓋挙上装置を適用した後に行動変容的治療を行った.発話機能への要求が増す連続的発話において鼻漏出が増悪することにより, 発話速度と声量の亢進等の代償的不適応行動および二次的機能低下が生じ, 明瞭性が低下していた.補綴的治療により単語の明瞭度は58%から79%に改善した.続いてSee-scapeを用いた鼻漏出のバイオフィードバック訓練を通じ代償的不適応行動は抑制され, 鼻咽腔閉鎖能力も改善したため, 自由会話の明瞭度は9段階中2段階改善した.鼻咽腔閉鎖不全症は連続的発話の生成過程に複合的な低下を生じうることから, まず補綴的治療等の必要性を検討すべきであることが示唆された.また, 鼻咽腔閉鎖不全症の代償として生じている努力性の発話行動を抑制するには, See-scapeによるフィードバックが有益となりうることが考えられた.
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