Morphometric quantitation of rat liver sinusoidal endothelial fenestration in various degrees of perfusion pressure.

1987 
5, 10, 20, 30, 50cmH2Oの潅流圧でラット肝を門脈より潅流し,走査電子顕微鏡で類洞内皮細胞小孔(sinusoidal endothelial fenestration: SEF)を観察し,SEFの直径,数,面積の定量的解析から,10cmH2Oの潅流圧では,SEFの直径はzone 1ではzone 3に比し有意(p<0.001)に大きく,その数はzone 3の方が有意(p<0.001)に多かった.単位面積あたりの類洞内皮細胞に占めるSEFの面積総和は,zone 1に比しzone 3が有意(p<0.05)に大きかった.SEFは潅流圧の上昇に伴い,その直径はzone 1, zone 3ともに有意(p<0.001)に増大し,数は有意(p<0.05, p<0.01)に減少した.SEFは潅流圧が10cmH2Oを越えると比較的容易に直径が増大したが,10cmH2Oの潅流圧でも直径300nm以上のSEFがzone 1, zone 3ともにまれに存在していた.これらの成績は,生理的状態下におけるSEFについて,肝小葉内のheterogeneityを定量的に明らかにしたものであり,今後種々の肝病態時におけるSEFを研究する上で貴重な資料となるものと考えた.
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