Relationship Between the Chemical Structure and Antitumor Activity of the Basidiomycetes Glucans

1983 
猪苓グルカンGU-3中のα-(1-4) 結合はアミラーゼで変化を受けないが, β-(1-6) 結合はエンド-β-(1-6) グルカナーゼの作用を受け, 41.9%の透析性画分と単一性を示さない非透析性画分とを与える. 後者の各画分の示す活性にはバラツキがみられ, 分子サイズが最も大きい画分はGU-3とほぼ同程度の活性を示した. したがつて, β-(1-6) グルコシド結合の相当部分は活性発現に必須ではない. 霊芝の水溶性アラビノキシログルカンGL-1は, 部分的酸水解によつてアラビノースとキシロースがはずれ, グルカン画分GL-2を与える. GL-2の活性はGL-1のそれと変わらない. また, GL-1およびGL-2はともにアミラーゼの作用を受けるが, 活性に変化はない. したがつて, GL-1中のアラビノース, キシロースおよび相当部分のα-(1-4) グルコシド結合は活性発現に必須ではない. 雷丸グルカンはC-6位分枝β-(1-3) グルカンであるが, 活性を示さない. 他の活性グルカンとの比較から, (1-3)-β-D-グルコピラノシル残基2個に対し1個のC-6位分枝 (鎖長1個で可) を含む unit が minimum common unit であること, 分枝密度が活性の発現に注目されるべき1因子であることを推定した.
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