A case of fulminant fat embolism syndrome rescued by percutaneous cardiopulmonary support

2006 
経皮的人工心肺補助(percutaneous cardiopulmonary support, PCPS)により救命し得た電撃型脂肪塞栓症候群の1例を経験した。症例は18歳,男性。交通事故で左大腿骨骨折を受傷した。入院後より急激に呼吸不全が進行し,受傷17時間後に気管挿管,人工呼吸を開始したが,人工呼吸のみでは酸素化の改善が得られず,さらに血圧の低下もあり,PCPSを導入した。胸部X線写真上の吹雪様陰影や意識障害を認め,脂肪塞栓症候群と診断した。また,経胸壁心エコーにて下大静脈内を流れる多数の高輝度物質を5日間検出した。ステロイドパルス療法,シベレスタットナトリウムなどの薬物療法を併用し,翌日にはPCPSの離脱に成功した。第9病日に大腿骨創外固定術を施行し,第10病日には人工呼吸器から離脱した。意識障害はほとんど後遺症なく回復し,4ヶ月後には独歩にて退院した。重症呼吸不全と循環不全を合併する脂肪塞栓症候群では,PCPSが治療手段の一つとして有用と考えられる。
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