島根半島周辺地域に自生するハマボウフウに関する研究―自生状況,フェノロジーならびに冷湿処理下の胚の発達について―

2008 
ハマボウフウの山陰地域における自生地の保護を推進し,地域特産資源として活用するための基礎研究として,自生状況の調査とフェノロジー観察ならびに冷湿処理下の種子における胚の発達について調査した.島根半島を中心とした自生分布の調査において,鳥取県米子市弓ヶ浜海岸や島根県浜田市石見海浜公園をはじめとする砂浜海岸で群落が確認された.また,弓ヶ浜海岸や出雲市外園海岸では自生地保護活動の効果が顕著にみられた.自生地におけるフェノロジー観察の結果では,2月下旬以降の新葉の展開,4月中旬の花蕾の出現,5月上旬から8月中旬の開花,7月上旬からの果実の発達,成熟,花柄からの脱落,9月以降の葉の黄変や落葉,12月上旬からの休眠が観察された.また,休眠種子について冷湿処理50日以降に胚の発達がみられ,GA処理や果皮除去による胚の発達および発芽の促進効果が認められた.
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