A Case of Splenic Inflammatory Pseudotumor with Radial Hypodese Zone on T2-weighted MRI in the Spleen-Review of the Japanese Literature-

2004 
MRI, T2強調像にて放射状の低信号を呈する炎症性偽腫瘍 (IPT) の1例を経験したので報告する. 症例は51歳の男性で, 健診にて, USで脾に境界不明瞭で不均一な低エコーの腫瘍を指摘され入院した. 愁訴はなく, 末梢血検査所見では指摘すべき異常はなく, CEAやCA19-9も正常であった. 腹部CT検査で脾内に不均一な低吸収域を認め, 遅延相で造影効果が認められた. MRI検査ではT1強調像で不均一な低信号が認められ, ガドリニウム負荷後に遅延相で造影効果が認められた. 我々の症例では, 特にMRI, T2強調像にて放射状の低信号を呈した. 脾原発腫瘍の診断のもとに摘脾術を施行した. 脾臓の重量は116gで, 腫瘍の大きさは, 3.5×3.5×2.5cmであった. 病理組織学的にIPTと診断され, MRI, T2強調像にて放射状の低信号, を呈した部位に豊富な繊維組織の増生を認めた. 術前に, 悪性腫瘍とIPTを鑑別するのは困難である. 本邦報告例の臨床像所見を検討し報告した.
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