Measurement of Strontium-89 Solution Sources for Bone Pain Palliation Using Re-Entrant Ionization Chambers
2007
現在, 我が国においては, 数種の放射性医薬品が広く利用されている。これらは主に99mTc, 67Ga, 201T1, 18Fといったγ線放出核種からなる診断薬である。放射能測定には井戸形電離箱が主に利用されている。欧米諸国では, これらの診断薬のみならず, 骨疼痛緩和など治療を目的とする89Srや90Yなどといった放射性薬剤が利用されて, 我が国での利用も期待される。これらの放射性治療薬はγ線をほとんど放出しないβ核種であり, 井戸形電離箱では制動放射線のみに反応し, 通常のγ線放出核種と比較しレスポンスは極端に低い。したがって, 井戸形電離箱を用いて精度のよい測定を達成するには, 校正方法, 不純物核種の影響, 容器形状・材質依存などについて十分に検討する必要がある。そこで本実験では, 井戸形電離箱測定におけるこれらの影響について検討するとともに, CIEMAT/NIST法により放射能絶対測定をした89Sr標準溶液を用いた井戸形電離箱校正を試み, 十分な不確かさでの校正が可能であることを確認できた。特に不純物核種の影響については, 電離箱感度に有意な影響を及ぼす85Srについて検討し, 補正係数を得た。これらの結果, 市販のドーズキャリブレータによって89Sr薬剤の放射能測定が, 十分な不確かさの範囲で病院などにおいても実施できることがわかった。
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