PERITONEAL CAVITY ABSCESS DUE TO PARAGONIMUS WESTERMANII-A CASE REPORT-

2010 
症例は70歳,男性.腹痛と発熱を主訴に受診し,腹部CTで左側腹腔内に多房性の腫瘤を認めた.腹腔内膿瘍の診断で抗生剤を投与し,膿瘍の縮小と症状の改善を認めたため,退院した.しかし,2カ月後に腹痛と発熱が再燃し,膿瘍が増大したため,手術を施行した.手術所見では壁側・臓側腹膜に多数の白色結節ならびに高度な癒着を認め,大網および腸間膜組織内の肉芽腫性病変を切除した.術後の病理診断でウエステルマン肺吸虫が原因であると判明し,問診にてイノシシの生肉の摂取歴が確認された.術後はプラジカンテルの内服加療を行った.腹腔内膿瘍の原因として,憩室穿孔,魚骨による穿孔など様々であるが,寄生虫疾患も念頭に置き,鑑別診断を行う必要がある.
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