A CASE OF SMALL INTESTINAL PERFORATION AFTER TOTAL GASTRECTOMY OF REMNANT STOMACH SUCCESSFULLY TREATED BY T-TUBE

2007 
残胃全摘後の小腸穿孔に対しT-tube留置が有効であった稀な1例を経験したので報告する. 症例は69歳, 男性. 上腹部痛を主訴に当院受診した. 胃潰瘍にて胃切除術 (Billroth II法) の既往歴あり. 胃内視鏡検査にて胃空腸吻合部に2型腫瘍を認め, 残胃癌の診断で残胃全摘術 (Roux-en-Y法), 脾摘, 胆摘術を施行した. 術後第7病日, 腹腔内に留置したドレーンより混濁した黄色の排液を認め, 縫合不全の診断で再手術となった. 縫合不全は認めず, Y吻合より約3cm十二指腸断端側の空腸に直径15mmの穿孔を認めた. 穿孔部は炎症が強く, Treitz靭帯とY吻合からの距離が短く腸切除, 縫合閉鎖できないため, drainage目的でT-tubeを留置し, 再手術後第50病日に抜去した. 検索した範囲では, 本邦においてT-tube drainageで対処できた小腸穿孔の報告はなかった. 一期的な縫合閉鎖が困難な小腸穿孔においてT-tube留置法は有用な方法であると考えられた.
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