切除肺癌患者におけるtumor doubling timeとPPD反応

1979 
切除可能な原発性肺癌患者132例を対象として, tuor doubling time (tD) と肺癌病期およびPPD皮内反応 (PPD) の成績との関係について検討した.tDは, 腺癌116日, 扁平上皮癌の94日, その他の癌 (大細胞および小細胞癌) 71日であり, 何れも病期の進行と共に短縮するのがみられた.腫瘤径とtDとの間には直接相関は得られなかったが, PPDの強弱によって両者間に関係のあることが示唆され, またその他の癌においてはtDの長いものほどPPDが増強している傾向がみられた.肺癌治療に当って病巣の切除に加えた免疫療法が必要であることが強く示唆された.
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