Autoradiographic Studies of Epidermal Amino Acid Metabolism

1970 
種々ヒト皮膚疾患の表皮に3H-methionine, -glycine, -histidine, -tyrosine, -phenylalanine, -valine, -leucineをとりこませ, 皮膚のオートラジオグラムを作成し, 銀粒子の分布を正常表皮と比較した。尋常性乾癬, 慢性皮膚炎, 尋常性疣贅など角層肥厚, 錯角化, マルピギー層肥厚の著しい疾患では正常表皮で棘層下層にとりこまれた3H-tyrosine, -phenylalanine, -valine, -leucineが上層にも多くとりこまれた。また紫外線照射, 角層剥離により人工的に角層肥厚, 錯角化をおこさせた表皮でもこの傾向が強かったが, このことはlife-spanの短縮を意味する。また尋常性魚鱗癬ではglyciineが角層直下に帯状にとりこまれ, geneticに角化帯の存在を示唆し, なお有棘細胞がん, 伝染性軟属腫などの異常角化細胞にはどのアミノ酸のとりこみも少なかった。
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