Detection of Irradiated Spice in Blend of Irradiated and Un-Irradiated Spices Using Thermoluminescence Method

2007 
照射香辛料と非照射香辛料を混合した混合香辛料を, 黒コショウとパプリカについてそれぞれ5検体ずつ作製した。5.4kGy照射した黒コショウを2% (w/w) 混合した混合香辛料では照射による発光極大が認められなかった。照射したものを5又は10%混合した場合では, 「照射」, 「一部照射」, 「どちらでもない」と判定された。照射したものを20%混合したすべての試料は「照射」と判定された。5.0kGy照射したパプリカを5.0%混合した混合香辛料はすべて「照射」と判定された。照射試料を0.2%以上混合したものでは, すべての試料では150~250℃の範囲に発光極大が認められた。以上の結果では, スパイスの種類によって「照射」と判定できる混合割合が異なることを示した。TL発光量の積算温度範囲を70~400℃とTLD100に基づく約150~250℃に近い範囲にすると, TL発光比は後の方が低くなるが, 「照射」と判定される試料はほぼ同じ判定であった。放射線を照射していない黒コショウとパプリカに紫外線を照射しても, 放射線を照射したと判定されることはなかった。
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