大動脈解離の診断:1.臨床兆候

2011 
急性大動脈解離は誤診率が高く,急性期における死亡率も高い.その理由の1つは多彩な臨床徴候である.本疾患の診断のために有用な臨床徴候は,胸背部痛,高血圧,血圧の左右差(20mmHg 以上),移動して引き裂かれるような痛み,などである.また,胸背部痛を訴えた意識障害の患者は急性大動脈解離を想起すべきである.詳細な病歴聴取と丁寧な診察で本疾患を疑うことが,速やかな診断への早道であると考えられる.
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