A case of perforated refractory ulcer in the gastric tube after esophageal cancer

2006 
症例は66歳の男性で, 胸部食道癌に対し食道亜全摘胸壁前胃管再建術を行い, 外来通院中, 再建胃管前面に発赤を伴う胃管皮膚瘻を形成した. 抗潰瘍療法を行うも増悪し, 局麻下に胃管部分切除術を施行した. 以後, 2回の再発を認め原因精査を行った. 再度の問診にて, 肩関節周囲炎でのNSAID, ステロイドの長期投与が判明し, 誘因と考えられた. Zollinger-Ellison症候群の可能性も考え, セクレチン負荷テストを行った. 血中ガストリン値は1,210~1,620pg/mlと持続高値で, paradoxical responseは認められず否定的であった. 血中ガストリン値は本邦報告例に比べて著しく高く, 原因を検索した. 血中壁細胞抗体検査は陰性で, Helicobacter pyloriとの関連は, 抗体測定法で血中, 尿中は陽性だが, 切除標本からは菌は検出されず, 原因は不明であった. 今後は食道癌術後長期生存に伴い, 胃管潰瘍防止のために患者教育の必要性が示唆された.
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