Spectrophotometric determination of cetylpyridinium chloride in drugs by ion pair extraction with quinidine and Bromocresol Green.
1988
ブロモクレゾールグリーン(BCG)はpH7.2においてキニジンと1:2の電荷移動錯体(λmax550nm)を形成し,1,2-ジクロロエタンに抽出される.このpH領域では第四級アンモニウム塩である塩化セチルピリジニウムはBCGとはイオン会合体を形成しないが,一定量のキニジン共存下では微量の塩化セチルピリジニウムが共抽出され,吸収極大波長を633nmに持つイオン会合体が形成される.この会合体はBCG2-に二つの異なった陽イオンが会合したキニジン-BCG-セチルピリジニウムから成る三元イオン会合体と思われ,このかさ高い会合体形成により,セチルピリジニウムの抽出性が高められる.キニジン-BCG-セチルピリジニウム会合体の最適pHは9.3であることから,共存の可能性のあるクロルフェニラミン,ジフェンヒドラミン,ジブカインなどの塩基性医薬品の妨害は抑制され,高感度かつ選択的に塩化セチルピリジニウムを定量することができる.
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