The effect of lactulose on chronic dialysis patient as an antipruritic agent

1998 
透析患者の皮膚〓痒症は, 未だ不明な点が多い. ラクチュロースは, 尿素の腸管循環を促進し, 血中アンモニアを低下させるが, 同様の機序による尿毒症性物質の低下を期待し, 透析患者にラクチュロースを投与し, 〓痒感に対する効果を見るとともに, 血中グアニジノ化合物およびAGEsとの関連についても検討を加えた.対象および方法: 白鳥の〓痒症の分類II度以上の透析患者15名 (男9, 女6) に, ラクチュロース16gを夕食後, 4週間投与した. 次の4週間は朝, 夕に16gを投与した. 〓痒感は, 自己採点させ, 投与前, 4週後, 8週後に, 血液一般検査, 生化学検査およびβ2マイクログロブリン, メチルグアニジン, グアニジノ酢酸, インドール硫酸, p-クレゾール, ペントシジンを測定した.結果: 投与前2.87±0.17であった〓痒感は, 4週後には1.87±0.22点に, 8週後には1.60±0.25点へと減少した (p<0.05). 血液一般検査, 血液生化学検査においては, クレアチニンのみが投与前12.2±0.5mg/dlから, 8週後には11.4±0.5と, 有意差 (p<0.05) をもって減少したが, 他の項目に関しては経過中有意差をもって変動したものはなかった. β2マイクログロブリン, メチルグアニジン, グアニジノ酢酸, インドール硫酸, p-クレゾール, ペントシジンにおいては, β2マイクログロブリン以外の物質は, 投与前に比して有意に減少した.結論: ラクチュロースの, 透析患者の〓痒症軽減効果が認められた. そのメカニズムとして, グアニジノ化合物およびAGEsとの関連が示唆された.
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