A case of Caroli's disease. The evaluation of MRI findings.

1991 
近年,腹部超音波検査(US)・CTによりCaroli病の病因を裏づける特異な画像所見が報告されてきたが,MRI像の詳細に関する報告はいまだみられない.今回,肝線維症合併型のCaroli病の1例に本症を特徴づけると思われるMRI所見を見いだしたので報告するとともに,US・CT所見との対比を試みた.US像では,肝内胆管の嚢状拡張に加え,その内腔に索状突起が認められ,CT像では拡張胆管内に強い造影効果を示す小点が認められた.一方,MRIのT2像では,高信号を示す拡張胆管内に点状の無信号域が描出された.この点状の無信号域は,flow voidにより無信号となった拡張胆管に囲まれた門脈細枝に一致するものと考えられた.CT像でのcentral dot sign (Choiら)に相当するものであり,病理発生学的に本症の病態を反映した極めて特異なMRI像と思われる.このMRI像を,われわれはcentral flow void signと仮称するが,この所見は本症の診断上有用であると思われる.
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