【専門医に求められる最新の知識:脳血管障害】 急性期脳梗塞に対する脳血管内治療の現状と今後

2016 
2014年12月にオランダより報告されたMR CLEANにより,発症6 時間以内の前方循環動脈閉塞に対し,rt-PA静注療法単独よりも脳血管内治療を併用したほうが,3カ月後の予後良好群が有意に多くなったという成績が示され,その後も次々と脳血管内治療の有効性が示された報告がなされている.ステントリトリーバーやPenumbra 5MAX ACEといった新規血栓回収デバイスの導入により,明らかに再開通率が上がっており,今後はいかに発症から再開通までの時間を短縮し,機能予後を改善していくかが重要となってくる.本稿にて,当院での治療体制や治療成績を報告するとともに,急性期脳梗塞に対する脳血管内治療の変遷・手技の実際・今後の展望について述べる.
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