A Long Term Runoff Analysis of a Forest Basin in Consideration of Snow Melting and Water Balance

2008 
水資源の多くを山地河川流域に依存している日本では,特に積雪地域でその重要度が高く,水資源の開発や管理は的確に行わなければならない.そのためには,流出特性を正確に把握する必要があることから,本研究では,日雨量・日平均気温などの基本的な水文資料から解析を行うことができる,安藤らの長期流出解析モデルを用い,積雪・融雪を含む流出の再現計算を行うこととする.安藤らにより開発された日単位の水循環モデルは,物理的意味を有しながら比較的簡単な計算で長期流出の変動を良く再現できるモデルである.すでに,いくつかの山地河川流域でも適用されているが,本格的な積雪地域における研究事例は少ない.従って,積雪地域である桜川流域に適用し,本モデルの適合性を詳細に検討,桜川流域での水収支を明らかにすることを目的とした.その結果,積雪・融雪の影響を考慮しない時には,実測流量とモデル解析より得られた計算流量の相関が極めて低かったものが,これらを考慮した場合には高い相関を示すようになり,精度の良い解析を行うことができた.また,2001年から2005年までの5年間の流出解析の結果より,流域における水収支も明らかとなった.
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