3D-Time of Flight MR Angiography による頭蓋内動脈の検討

1992 
3次元Time of Flight (3D-TOF) MRアンギオグラフィ (MRA) にて頭蓋内主幹動脈を描出し, 通常の血管撮影と対比検討した.(1) 主幹動脈に閉塞の認められない12例によるWillis輪の描出能の検討では, normal variantとして後交通動脈の所見は12例中10例で, 前大脳動脈A1部の所見は全例で両者の検査結果が一致した.(2) 内頸動脈閉塞7例ではMRAによりWillis輪を介する側副血行の有無が全例で診断可能であり, 後大脳動脈からの皮質枝間吻合による側副血行が血管撮影で確認された4例ではMRAでもその診断が可能であった.(3) 中大脳動脈閉塞・後大脳動脈閉塞症例では全例で閉塞部位の診断が可能であった。また, 中大脳動脈閉塞においても後大脳動脈からの皮質枝間吻合を介する側副血行の診断がMRAでも可能であった。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    12
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []