Radiofrequency ablation therapy for hepatocellular carcinoma under water-cooling of colon using a balloon catheter: a case report

2006 
肝左葉S4の肝細胞癌に対し, 近接する横行結腸への熱波及を防止する目的で逆行性小腸造影チューブを用いて, 大腸内に生理食塩水の貯留下にラジオ波焼灼療法 (Radiofrequency ablation: RFA) を施行した1例を報告する. 症例は80歳, 男性. 1998年よりC型肝硬変で近医通院加療中であった. 2002年4月, 腹水治療のために近医入院. 腹部超音波検査および腹部CT検査にて肝左葉S4に腫瘍性病変を認め, 同年5月30日, 精査治療目的に当科紹介入院となる. 既往歴に1981年に腹部多発外傷, 1998年に回盲部腫瘍と頻回の手術歴がある. 精査の結果, 肝S4の表面に存在する径18mmの肝細胞癌と診断したが, 横行結腸が担癌区域に癒着していた. 手術を拒否されたため, RFAを選択した. 癒着のため腹腔鏡下治療や人工腹水注入は施行困難であり, バルーンカテーテルを大腸へ留置し, 冷生理食塩水を充満させることで大腸内を冷却してRFAを施行した. 偶発症はなく十分な焼灼範囲が得られ, 現在まで3年1カ月, 局所再発を認めていない.
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