Efficacy of Lung Cancer Screening: Results of 4 Case-Control Studies Recently Conducted.

2001 
肺がん検診に関しては欧米での無作為化比較試験で有効性が証明できなかったが, 厚生省成毛班, 金子班の結果に続き, 最近, 藤村班の症例対照研究において有効性を示す結果が確定し, 2000年のIASLC (世界肺癌会議) で報告された. 4地区での結果では, 肺がん検診受診によって肺癌死亡リスクを30-60%減少させることが可能と考えられた. しかし, 他のがん検診では隔年受診でも有効という報告が見られるのに対して, 肺がん検診ではそのようなことはなく, 1回の検査での見落としが治癒の機会を失わせることを示唆していた. 精度管理の不充分な検診は肺癌死亡減少にはつながらないことを銘記し, 更なる水準の向上に努力すべきと思われる. また, 財源一般化に伴い各自治体が検診を行う際の自由度が大きくなったが, 自治体の判断の基準となる精度管理に関する情報公開は現在不充分であり, 成人病検診管理指導協議会の活性化等を通じた情報公開を強力に推進することが肝要である.
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