Effects of Feed Restriction on Fatty Acid Composition of Meat and Adipose Tissues in Pig.

1999 
飼料の制限が豚肉脂質および脂肪組織に及ぼす影響について検討した。ランドレース×大ヨークシャー×デュロック (LWD) 6頭を1区として, 飼料給与量別に不断給餌 (100%) 区, 不断給餌の80%制限および60%制限区の3区に分け, と殺24時間後に第12, 13胸椎に位置する胸最長筋 (ロース) を採取した。ロース, 皮下脂肪, 筋間脂肪の脂肪酸組成およびコレステロールの含量を測定した。ロース脂肪含量は3区ともほぼ同様の値を示し, 飼料給与量の違いによる影響は認められなかった。ロース全脂質脂肪酸では, 100%区から60%区にかけてパルミトオレイン酸とリノール酸は低下したが, 他の脂肪酸には差がなかった。ロース中性脂質脂肪酸組成では, 3区の脂肪酸はほぼ同様の値を示し影響はみられなかったが, ロース極性脂質では, ミリスチン酸, パルミチン酸, パルミトオレイン酸, リノール酸, 不飽和度に有意差 (P<0.01) が得られた。コレステロール含量は, 100%区, 80%区, 60%区の順に高い値を示したが有意差はなかった。さらに, 食肉市場で正常または軟脂と判定された去勢豚4頭 (LWD) をそれぞれ1区として, ロース, 皮下脂肪, 腎臓脂肪の脂肪酸組成およびコレステロールの含量を測定した。ロース脂肪含量は, 軟脂区が正常区よりやや低い値であったが有意差はなかった。ロース全脂質の脂肪酸組成では, 軟脂区のオレイン酸とリノール酸が有意 (P<0.05) に高く, 軟脂の発生原因と推測された。コレステロールは, 軟脂区は正常区より顕著に低く, 有意差 (P<0.01) が得られた。
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