A CASE OF METASTATIC CARCINOMA OF AN ANAL FISTULA CAUSED BY IMPLANTATION OF RECTAL CANCER

2003 
症例は61歳,男性. 5年来の痔瘻を有し,今回肛門部痛を主訴に近医受診.肛門左側に長径約5cmの腫瘤を認め,生検で高~中分化型腺癌の診断.また大腸内視鏡検査にて直腸Rs部に2型腫瘍を認め,生検にて中分化型腺癌の診断であった.手術目的に当科へ入院し,直腸癌と痔瘻癌の重複癌あるいは直腸癌の痔瘻への管腔内転移を疑い,腹会陰式直腸切断術を施行した.直腸癌は中分化型腺癌で,痔瘻部の腫瘍も同様に中分化型腺癌であった.痔瘻から発癌したことを組織学的に証明することは困難であるが,痔瘻癌,直腸癌の両者の組織型が非常に類似していること,いわゆる痔瘻癌に特徴的な粘液産生を伴わないことより,直腸癌が痔瘻に管腔内転移した転移性痔瘻癌と診断した.転移性痔瘻癌の報告は稀であり検討を加え報告する.
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