Studies on the standardization of uterine cervical smears using a high-quality image analytical system.
1990
われわれは, 電子結合素子 (charge-coupled device), いわゆる電子カメラを用いた画像解析装置 (rapid image sensor analytical system) を開発し, 子宮頸部スメア標本のうち, 複数の細胞診指導医により診断された4例のクラスIII b (54個の細胞) および3例のクラスIV (37個の細胞) を基準標本として, マハラノビスの汎距離による判別管理図を作製した. この判別管理図にスクリーナーが判定したクラスIII bの細胞81個 (14例), クラスIVの細胞33個 (11例) をそれぞれプロットすることにより, 細胞診の診断の標準化について検討した.スクリーナーにより判定された細胞はそれぞれ判別管理図の同じクラスのエリアにほぼ分布し, 細胞判定の精度は高かった.電子カメラを用いた画像解析装置は細胞診スクリーナーの細胞の判定をよく反映し, 細胞判定の精度管理に応用可能と考えられた.
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