脳卒中患者・家族の理解と支援 point(5) 患者・家族にもたらす影響とストレス
2010
脳卒中による障害の重度、軽度によって差はありますが、入院後、家族は点滴や機械に囲まれた患者の変わり果てた姿を目にします。このとき家族は、患者の死を予感するほどの恐怖を体験します。「怖くて近づけない」と触れたくても触れることすらできず、遠まきに患者を見ていることがあります。 入院後に患者が体験することはさまざまです。日時や自分のいる場所がわからず、入院しているという現状の理解に苦しむことがあります。これは、脳へのダメージによって状況を認識する機能が低下している場合もありますが、患者にとって「入院」という非日常的な出来事が精神的な混乱をもたらしている場合もあります。また自分の身体の状況が正しく理解できず、「できると思った」と1 人で移動し、転倒するケースがあります。
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