ポリスチレンおよびポリ-p-アルキルスチレン溶液のエクシマー発光

1975 
分子量の異なるアタクチックポリスチレン・イソタクチックポリスチレン・ポリ-p-メチルスチレン・ポリ-p-エチルスチレン・ポリ-p-イソプロピルスチレンの1,2-ジクロルエタン希薄溶液のけい光を測定し, いずれもエクシマーけい光帯が認められた. 特にポリ-p-アルキルスチレンでは立体障害にかかわらずエクシマーけい光帯が認められた. エクシマー形成と高分子鎖のコンホメーション・置換基効果との関係を酸素消光定数・結合エネルギー・活性化エネルギーなどを求め検討した. ポリスチレンではタクチシチーによる効果が認められたが, 分子量依存性は認められなかった. 置換基効果はアルキル基が大きくなると酸素消光定数・活性化エネルギー・結合エネルギーの減少が認められた. これは結合エネルギーの減少から立体障害によりエクシマーのポテンシャルの谷が浅い不安定なエクシマーが形成されるためと思われる.
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