II.診断:1.肝細胞癌の腫瘍マーカー
2012
現在本邦で臨床使用されている肝細胞癌の腫瘍マーカーはαフェトプロテイン(AFP),AFP─L3,protein induced by vitamin Kabsence or antagonist─Ⅱ(PIVKA─Ⅱ)である.これらの診断能の優劣についての報告の結果はまちまちであるが,これらは相関のない互いに独立したマーカーであることを考えると,3マーカーの同時測定が診断能を上昇させると考えられる.これらのマーカーは脈管侵襲,肝内転移,あるいは低分化肝細胞癌の症例で高値を示すが,いずれかの病理的な因子に対する特異的な代替指標ではない.しかし,術前測定可能な予後予測因子としての役割は大きい.ほかにはGP3,GP73などが肝細胞癌のマーカーとして提唱されている.
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