THE USEFULNESS OF MEASUREMENT OF SERUM IRON LEVEL IN SCREENING TESTS FOR GASTROINTESTINAL CANCER

2004 
消化器癌検診時における血清Fe値測定の有用性について検討を行った.対象は外来において免疫学的便潜血検査を行った5,623人中,結果が陽性であった341人である.これらの患者より精査の結果,疾患が見つかった症例について初診時のHb値12g/dlを境に貧血群と正常値群に分け,疾患ごとに血清Fe値(μg/dl)の平均を出した.結果は,貧血群,正常値群の順で,大腸癌症例; 30.4±7.7, 52.6±23.0胃癌症例; 43.8±11.3, 52.0±31.1大腸憩室症例; 55.5±20.2, 116.9±38.8大腸ポリープ; 114.0±29.2 (正常群のみ)胃十二指腸潰瘍症例; 56.0±26.2, 109.9± 64.3であり, Hb値の正常群において大腸癌-ポリープ,大腸癌-潰瘍,大腸癌-憩室,胃癌-潰瘍,胃癌-憩室の悪性疾患,良性疾患の間で血清Fe値に有意差が認められた(p<0.01).以上より血清Fe値測定は悪性疾患の発見率向上に有用であると思われた.
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