乳癌術後の多発性骨転移治療後に,多発肝転移を来し肝切除,肝動注療法を含む集学的治療を行った1例

2009 
症例は36歳女性,2005年11月右乳癌で非定型的右乳房切除術施行.LH-RH agonistとタモキシフェン内服していたが2006年10月右大腿骨転移を認め,EC6コース投与した.治療効果PRが得られたが,2007年6月骨転移の増悪を認めたため,ドセタキセルおよびトラスツズマブ投与を追加した.治療効果PRを得たため同治療を継続していたが,2008年4月,肝左葉外側に転移性腫瘍が出現し,7月さらに増悪したためドセタキセルから2投1休週のビノレルビン投与へ変更した.同年8月よりLDHとCA15-3の上昇を認め,転移性肝腫瘍の著明な増悪を認めたため,同年10月肝切除および肝動注ポート留置術行った.術後よりエビルビシン肝動注および2週毎イリノテカン,毎週トラスツズマブの全身投与を開始し継続中である.術後3ヵ月経過した2009年1月現在,PET-CT画像上は再発・転移病変は認めず,経過は良好である.
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