一難聴生徒に対する英単語読みの指導(1) : 指導のための規則と単語の選定

2018 
新学習指導要領が公示され、小学校においても外国語(英語)の授業が高学年から開始されることとなった。小学校では、「聞く・話す」学習を出発とし、中学校からの教科書を用いた「読む・書く」学習に接続することが想定されている。他方、聞こえに障害のある児童生徒にとって、日本語とは異なる言語体系である英語を、「聞く・話す」活動を通して習得することの困難さは従来から様々に指摘されてきている。英語をどのように確実に定着させていくかは、大きな課題でもある。本報は、中学校難聴特別支援学級に在籍し、英語の学習に困難を示している3年の一生徒を対象に、その改善のために英単語の読み方を確実に身に付けることを目標として指導を行った経過をまとめたものである。対象生徒は、これまで英語科の学習で声に出して読むことをほとんど行っておらず、単語の読み方が定着していないことを考慮し、読み方の規則を視覚的な形で提示し、読み方を書いて覚える方法を採った。本稿では、生徒が使用している英語科教科書に用いられている単語の綴り字規則をまとめ直し、指導に用いる規則や単語を選定するまでの過程について示した。
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