骨関節再生テクノロジー──患者自身の骨髄間葉系幹細胞を用いた骨・軟骨再生
2006
高齢者の全人口に対する割合は年々増加し,高齢者特有の疾患対策が必要となっている.たとえば,変形性関節症などにより骨・軟骨の変形および変性が生じ,運動器障害をもつ高齢者数は1,000万人とも2,000万人ともいわれている.また,生活の向上によってスポーツのニーズが高まり,スポーツによる骨・軟骨障害患者の増加も報告されている.このような状況のなか,再生医療はいままでなしえなかった難治性の骨・軟骨疾患に対して有効に働く可能性を秘めている.本稿では,骨髄に存在する多分化能間葉系幹細胞を用いた骨・関節疾患に対するあらたな治療技術について概説する.
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