Screw-in leadガペーシング閾値上昇の予防に有効であった心アミロイドーシスの一症例

1991 
徐脈頻脈型洞不全症候群を合併した心アミロイドーシス例で, 一時的右室ペーシング時に著明な閾値上昇を認めたが, 恒久的ペースメーカー植え込みに際してscrew-in leadを使用することにより, 長期にわたり安定したペーシングが得られた1例を経験した.本症例においては, 右室心内膜生検上, 心筋層内に比し特に心内膜側に著明なアミロイドの沈着が認められ, そのために通常の心内膜電極カテーテルでは安定したペーシングが得られないものと考えられた.そこで, 恒久的ペースメーカー植え込みに際しては, 心筋電極の適応と判断されたが, 開胸的心筋電極は侵襲が大きく危険であるため, 経静脈的screw-in leadが良い適応であると考えられた.Screw-in lead使用による恒久的ペーシングでは閾値上昇はなく, 安定したペーシングが得られた.心アミロイドーシス例でscrew-in lead使用の有用性に言及した報告はなく, 本症例は貴重な一例であると考えられた.
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