短時間透析: 第2報 コメディカルスタッフおよび患者による評価

1990 
短時間透析を導入後の患者の身体, 生活上の変化および透析に携わるコメディカルスタッフの勤務状態につきアンケートをもとに評価した.短時間透析施行患者は, 従来の血液透析と比較し透析後の疲労感や食欲, 口渇などの自覚的な変化は少なく, 透析時間の短縮に対し「満足」との回答が多かった. GIBSの体力評価で検討したが, 筋力・持久力とも従来の透析と比較して明らかな変化は認められなかった.スタッフ側からみれば, 特定の時間帯に仕事密度が高まり, 能率の良い作業と注意力を要求されるが, 全体として勤務時間の短縮により疲労感はむしろ軽減されると評価された.以上のことより, 短時間透析は患者に身体的負荷を増やさずに施行されるとともに, 透析生活に時間的余裕を与えるばかりでなく, 透析室スタッフの労働条件も改善できる有用な方法であると考えられた.
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