肺癌─免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の併用,免疫チェックポイント阻害薬同士の併用

2021 
近年,肺癌を含む多くの癌腫において免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応拡大が進んでいる.肺癌では,PD-L1 高発現例を除いてはICI 単剤での治療効果は限定的であり,治療効果の向上を目指すためICI と各種治療との併用療法(複合がん免疫療法)の開発が進められている.一方,複合がん免疫療法はICI 単剤療法に比べ,免疫関連有害事象(irAE)の発現頻度を増加させるため,irAE のマネージメントが重要である.本稿では複合がん免疫療法のうち,日本肺癌学会『肺癌診療ガイドライン2020 年版』(以下,ガイドライン)に掲載され日常臨床で使用頻度の高いと思われる,非小細胞肺癌に対するICI と化学療法の併用,ICI 同士の併用のレジメンのirAE を中心に概説する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []